生前整理の上手な行い方
終活の一つとして「生前整理」があります。生きている間に、自分の身の回りの整理をしておくことです。生前整理をしておくことは、自分の死後、遺族が遺品整理をする負担をなくすことでもあり、財産を整理しておくことで相続のトラブルを回避できます。また、身の回りをスッキリとさせて残りの人生を明るく過ごす目的もあります。
【①】生前整理を始める
【②】生前整理を上手にするには
【まとめ】
◇生前整理を始める
生前整理は生活空間の整理でもあります。整理をしておくことで、どこに何をしまっているのかが把握出来るので、もしも何かあった時に人の手を借りる時のためにも安心です。生前整理をいつ始めるかですが、まだ体力も気力も充実している時期に行う方がスムーズに整理が出来るでしょう。
まずは、整理するリストを作りましょう。財産に関するリストも作っておきます。預金や現金だけではなく、不動産をはじめ、絵画や骨とう品、自動車、家具、貴金属もリストにあげておきます。負債があるなら、借金、カードの未払分等もリストに入れておきます。これらは相続に関わることですので、トラブルを避ける意味でも必要です。その他に、衣類なども整理しておきましょう。いるものといらないものに分別して、リサイクルできない不用品はゴミの日に出してしまいます。ここでなかなか「捨てられないもの」が増え、結局整理できなかった、ということがあります。そこはきっちりとルールを決めて分別しましょう。
◇生前整理を上手にするには
生前整理を一気にやってしまう必要はありません。ひとつひとつの品物に思い出が詰まっているはずです。いるものといらないものに分けるだけでも時間がかかるでしょう。今日は写真の整理を、次回は書棚の中の整理をと、少しずつ出来る範囲で計画を立てて行うと負担になりません。
また、残しておくものと捨てるものを分別するときに、どうしても決められない品物が出てくるかもしれません。そんな時は無理に決めずに、「保留」という区別をして残しておく方法が時間の無駄を省く良い方法です。あまり「保留」にしておく物が多いとかえって大変になりますが、処分した後に後悔のないようにすることも大切です。
◇まとめ
終活のひとつである、「生前整理」。固く構えずに行うことが一番です。自分なりの無理のないスケジュールを立てて、やりやすい物から取り掛かっていきましょう。後に残す家族の負担をなくす意味でも、「物品リスト」「財産リスト」などと分けてノートを作成したり、またはデータとして保存しておくことを心掛けましょう。