心を整理するための「生前整理」

生前整理とは、生きているうちに物を整理したり、財産の情報の整理や病気になったり介護が必要になった等の時にどうするか考えまとめておく行為のことです。そして、一番大切な「自分の気持ち」の整理をすることでもあります。終活や生前整理を考える時期は人それぞれですが、おおよそ40歳後半から60歳代くらいではないでしょうか。
その後の人生を考えると、ふと不安になることもあります。暗いイメージもある「生前整理」ですが、物を整理することで不安な気持ちをなくし、将来を見つめることで心の安らぎを得ることが出来るのです。残りの人生を楽しむために、「生前整理」をする意味があります。
【①】写真を整理する
【②】手紙を整理する
【まとめ】
【①】写真を整理する
思い出として形に残っているものは「写真」です。アルバムにしている写真や、そのまま箱などに保管している写真もあるでしょう。そんな写真の整理が思い出を整理することに繋がり、心の整理にもなります。
整理の一つの方法として、自分が生まれた時の写真から順を追って、成長の記録として残す写真と捨てる写真に分別します。ここでも、自分自身には関係ないがどうしても捨てられない写真が出てくるかも知れません。その時は、「保留分」として、別のアルバムや箱などに保管しておきましょう。また、物としてだけではなく、カメラや携帯電話で撮った写真もデータとして保存している場合があります。そんな時も同じように分別して、要らない分は消去する、残すものはプリントアウトしておきましょう。または、メモリーカードに保存するのも良いでしょう。
【②】手紙を整理する
手紙も思い出のひとつではないでしょうか。大切な手紙は別として、年賀状や暑中見舞いのハガキなどは意外と捨てることも出来ずに溜まっている場合が多いです。どうしても残しておきたいもの以外は思い切って処分する決心をしましょう。ハガキを捨ててしまったとしても、人との縁を切るわけではありません。直近のものは残しておいて、古いものから処分するようにします。毎年届くような年賀状は、一度整理してもまた増えていきます。区切りの良い年になったら、また改めてハガキの整理を行うことも必要です。
【まとめ】

写真や手紙は、形の見える思い出です。それを整理することで、心にも整理がつき、これからの人生を良い方向に考えるきっかけが「生前整理」です。只々「残す」「捨てる」と作業するのではなく、一つ一つの思い出を整理しながら作業を行いましょう。そして、これからの残りの人生を明るく見つめ直しましょう。